橋田波子のブログへようこそ!!


by aubaden
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室内楽コンサート 4/11

とても実りのあるコンサートとなりました。さて、何から書きましょうか。やはり、合わせの事から書きたいと思います。今回はシューベルトのトリオでしたが、そのシューベルトの故郷ウィーンのヴァイオリニストとの共演でしたので、彼が何にこだわってシューベルトを演奏しているのか・・・に私は注目していました。チェロの方はルーマニア人ですがやはりドイツ語をしゃべる方で2人の感性はとても近いモノに思えました。彼らは英語の苦手な私に分かるような簡単な英語を使ってシューベルトの時代の楽器について説明してくれました。ペダルは5,6本あって右のダンパーペダル以外はソフトペダル、それも段階の違うものに分かれていた事、それから彼の記譜法に関してなどです。昨年のドビュッシー弦楽四重奏団に続き、ここでも要求されたのは徹底的なppとその音色の追求。もちろん、f も必要ですが。それからフランス音楽とウィーン古典音楽の違いでもありますが、ペダリングに対する研究は必要なようです。当時の楽器という歴史的背景を無視する事は出来ないからです。ただし音楽的な考えに対しては全面的に私の考えを支持してくれました。
さて、当日。日に日に息が合ってきていたので、舞台に上がる怖さは全くありませんでした。ただ災いしていたのは朝からの練習。本番のころにやや疲れていましたから、これは失敗でした。
シューベルトの曲はとてもシンプルなんだけど、音の飛躍や移調がとても多いので難曲が多いとされています。ノーミスという訳にはいかなかったけど、3人の一体感を感じながら、幸せをかみしめつつ演奏しました。
カーテンコールの最中に2人が興奮しながら「君は1番だよ!」と何度も言っていたので、打ち上げの席で詳しく聞くと、何度もシューベルトを演奏したけど、君とのセッションが一番最高だったよ、と言ってくれました。こんなに嬉しい言葉はありません。
今回の何よりの収穫は演奏もさる事ながら、世界の一線で活躍している彼らと音楽論を交わす事ができた事です。中でも印象深い言葉。・・・曲の背後に作曲家のパーソナリティを感じる事が出来る作品が本当に素晴らしい作品なんだよ・・・納得です。長い時間を共にする事が出来たので、たくさん意見交換を交わす事が出来、本当に有意義な経験となりました。
次の日の朝、何と空港から電話をくれて、お別れを言ってくれたのですが・・・いかんせん英語の苦手な私。電話は分からん!あわあわしているうちに電話を切ったので、この続きは辞書を引き引きE-mailか・・・。だから英語苦手なんだってば~~!!
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by aubaden | 2005-04-13 02:01 | Trackback | Comments(0)

日々是想

ショパン、シューベルト、フォーレ、フランク、プーランク…実に多くの作品に取り組んでいます。
人は、どの成長段階でどんな出会いをし、どんな影響を受けるか、という事が大切だという事は言うまでもないのですが、我々のような音楽の人間にとって、どの時期にどの作品と出会うか、ということは同じくらい大切な事です。
音楽をする過程の中で、作品への興味→作曲家への興味や尊敬→作曲法への興味→表現に対する興味、と広がっていく訳ですが、そこに他人の評価という雑念が加わってしまう事があります。ここで盛り上げた方がお客さんは喜んでくれるかしら、とか思ってしまうんですね。イカンイカン、本質を見なければ…と頭を振って、作品についてより深く知りたいと思うのですが、今ほど情報量の多くなかった100~200年前、作曲家達は何を思い何を目指していたのだろうと考えてしまいます。
よくフランス音楽をするならまずフランス人の演奏を、ウィーンの音楽をするならオーストリア人の演奏を、ロシア音楽するならロシア人の演奏を聴いて参考にしましょう、といわれますよね。やっぱり作曲家と同じ母国語を持つ事は大きいと思います。少なくとも、語法の代わりに音を用いている訳ですからね。言葉のニュアンスと音のニュアンスとの関係は、どの作曲家の作品を見ても実によくできています。それにしても、あぁ私には語学の才能がないんだなぁ、コレ。と思いながら楽器に楽譜に向かっているワケですが。
そう言えば先日、フィギュアスケートのジュニア男子に、織田信長の末孫の方がいらっしゃいましたよね~。織田信長といえば時代的にはバッハより前ですよ!思わず感動してしまった私です…m(_ _)m
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by aubaden | 2005-04-01 02:03 | Trackback | Comments(0)

ドイツリート

先日の日曜日、ジョイントリサイタルに出演しました。私はドイツリートの伴奏をしたのですが、伴奏とは言っても約40分のプログラムで、かなりの集中を要する曲ばかりでした。
私にとってドイツリートや室内楽は、とても重要なレパートリーであると同時に大好きなジャンルなのです。それは、往年の大作曲家たちがこの分野に大変な精力を費やした事からも分かるように、人間の深みや経験など本質そのものが問われる音楽だと思うからです。ソロを演奏している時も幸せですが、リートや室内楽を演奏しているときは本当に楽しい。それも、ジワジワと“楽しいな~”と思えるような静かな喜び・・・ですかね~。ですから、共演者とはかなり念入りに打ち合わせが必要です。これがまた、楽しい作業なんです!合わせをしていくうちに、共演者の半生と自分の半生と作曲家の人生がぶつかり合い溶け合っていくような感覚に・・・なんて言うと大げさでしょうか。
とても生意気な事を言うと、これらの曲を演奏している時には、作曲家の性格が伝わってくる気がするんです。そして、「いい曲でしょ。ね、素敵でしょ」とモーツァルトやシューベルトやシュトラウス達が微笑みかけてくるような気さえするのです。
つまり、私にとってリートや室内楽は、作曲家と心の中で対話を楽しむ時間なのかも知れません。ちょっとオカルトかしら。
今回のコンサートでも、「対話」を楽しむ事ができました。大勢のお客様に聴いて頂けた事も本当に幸せでした。
さあ、いよいよ4月。今年度の第一弾は室内楽です。4/11フェニックスホールであります。ウィーンの作曲家シューベルトの作品を、来日中のウィーンのアーティストの皆さんとの共演で演奏致します。来週の合わせが今から楽しみです!!
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by aubaden | 2005-04-01 02:02 | Trackback | Comments(0)