Appelez-moi Namiko! aubaden.exblog.jp

橋田波子のブログへようこそ!!


by aubaden
プロフィールを見る
画像一覧

<   2006年 10月 ( 12 )   > この月の画像一覧

今回の旅で出会ったのは、オーケストラメンバーや通訳・運転手さんといったスタッフ、それから練習室をお借りした第二音楽学校の先生や事務方達でした。
全体を通して言えるのは、皆さんすっごく真面目だということ。そして、あまり笑わない・・・。
一方で、練習室の確保がルーズだったり、ピアノの管理がずさんだったり、という一面もありました。
治安が心配で、出発前に外務省のホームページを見ると怖いことばかり書いてあるのでビビってしまいましたが、怖い思いは一度もせずにすみました!
みんな、体が大きくて威厳あるので、第一印象は怖そう!だったけど、実は中身はとっても優しかったりするのです。そして慣れてくると、皆それぞれとてもチャーミングな笑顔で笑いかけてくれるようになりました!
10数年前に民主化されたけど、あまり情勢は良くなくて、貧富の差も出来ています。でも自由を手にすることは出来た、と話してくれたのは、オーケストラの主席オーボエ奏者のアンドレさん。以前は、職業の自由も言動の自由もなかったのですから、これは大きい事です。
出身は?と聞くと、「レニングラード」と。歴史の移り変わりを感じますね。
彼は私たちにすごく世話を焼いてくれたり、合間の時間には趣味の写真を見せてロシア人の生活模様を教えてくれたり、練習環境を気にしてくれたり、とにかくお茶目でいい人。
本番前に貴重なアドバイスをいろいろしてくれた主席チェロ奏者さんはひげ面で、最初はなんて怖そうで笑わない人なのかしら、と思ったけど、あれこれしゃべっていると、ものすごく温かくて内面の熱い人でした。
f0064017_211117.jpg

22歳の通訳、アナスタシアさん(↑ちなみに私はサンブラスかけています・アザではありません・念の為)は、大学出たての才色兼備で、日本に来た事はないのに日本語は完璧!ロシアの文化や歴史、日本の文化や歴史も専門家並の知識です。そして、謙虚、美人、スタイル抜群なのですから、天はニブツを与えたと思いましたが、私の見る限り、ロシア人女性の美しさって、群を抜いています。バレエに行っても街を歩いても、うっとり見とれる程の美人女性がどれほどいたことか。まるでシャラポワがいっぱい、という印象!!
ロシアといえば、赤の広場という地名を連想しますが、赤というのはロシアの女性にとって美の象徴でもあるんだそうです。文化って本当に面白いですね。。。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 23:38 | Trackback | Comments(0)
今回の移動は全てフィンランド航空でしました。まず直線でフィンランドのヘルシンキへ。(約8時間) そしてサンクトペテルブルグへのフライト(約1時間)です。
出発前の関空で、とつぜんハプニングが。なんとストライキで飛ばない、というのです。日本に来た飛行機はとりあえず戻りたいからフィンランドには行く、と。しかしその後の事はこっち(関空)じゃ分からない、との事でした。交渉の結果、夜間飛んでいるプルコヴァ航空に変更してもらえてひと安心。しかしこのプルコヴァがまた、搭乗時間になってもフライト時間になっても全く案内ナシ。搭乗口も真っ暗で人影もナシ。フライト時間を30分近くも過ぎた頃、やっと搭乗口変更のアナウンスがあり、夜遅くサンクトペテルブルグに到着することができました。そんなこんなでヘルシンキでの待ち時間は、相当長いものでした。プルコヴァ航空内で、ある日本人夫妻と隣になったのですが、彼らはなんと、ヘルシンキで足止めを喰らって、一泊をよぎなくされたそうです。サンクトペテルブルグ到着後は、深夜は危険な地下鉄でホテルに行く、とのこと。無事着いたのかしら・・・?
でも、ヘルシンキ経由のこの方法、トラブルさえなければとても便利かも!8時間の飛行というのは全然苦にならないし、ヨーロッパ諸国へも2、3時間。トランジットも通常は3、4時間なので買い物しておけば本来はアッという間のはず。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 23:28 | Trackback | Comments(0)
とにかく想像をはるかに超えた美味しさ!
ピロシキ、とかボルシチ、とかポトフなどを思い浮かべがちですが、知らない料理がとにかく沢山。そして、日本以上かも知れない程の味の繊細さでした。外国でこれほど口に合う食事が出来るとは想像もできなくて、とにかくどこに行っても、味・雰囲気・量、ともに大満足!
初日に食べたレストランでは、これでもか!という程の量が出てきたので、すいぶん残してしまいましたが、もったいなかったなぁ。前菜で出てきた伝統料理で酢キャベツみたいなのがあって、これがすごく繊細な味。メインの肉料理までにあと2,3種類お皿が出てきて、さらにパンも食べ放題。食後のケーキがでっかいパンみたいな大きさで、やっとコースが終わり。
それからきのこ料理も有名らしいのですが、マッシュルームをグラタンにしたものがとても美味しく、なかなか日本じゃ味わえない味。別の日には、マッシュルームのコンソメのスープをいただきましたが、これまた繊細でハナマルでした!
物価がうなぎ昇りなのですが、夜のオケ合わせの後に行ったマクドナルドの高さと店員さんの無表情さには驚きでした。たしか簡単なセットメニューに600円くらい払ったと思います。日本のより弱冠大きかったかな。味はほぼ同じ。大きな通りに面していて必ず通るのですが、どの時間に見てもいつも満席なんですよ。とても人気があるみたいでした。
コンサート後の打ち上げで「レストランKYOTO」という、とてもお洒落なお寿司屋さんに入ったのですがここも美味しかった~。でも経営者は日本人じゃないそうです。お寿司のほかにすき焼きとか焼きうどんとか、どれも美味しかったけど、いろいろ勉強されたんでしょうね。
いずれのレストランでも野菜たっぷりなのがポイント高かったし、サービスのレベルもなかなかのものでした!あっ、マクドナルドだけは笑ってくれなかったけど・・・。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 22:54 | Trackback | Comments(0)
今回の旅で一番参ったのは、練習時間が取れなかった事。ラフマニノフのコンチェルトは大曲だからテクニックも大変で、練習しなきゃ話にならないぐらいの曲なんだけど、練習事情が悪い、という話を事前に聞いていたので覚悟はしていました。にしても、初日2時間半、2日目2時間半、3日目ナシ、4日目本番で、オケ合わせのみ。。。
これはキツイ事でした。
とは言うものの、練習室を提供して下さった第二音楽学校には本当に感謝です。練習室のピアノは、ほぼベヒシュタイン。たまに全く知らないメーカーで、サンクトペテルブルグのオリジナルだとか。いずれも古いものばかりで、鍵盤にはヒビが入っているし黄ばんでいるし、調律は出来ていない・・・。つくづく日本の恵まれた環境を有難く思いました。でもロシアの英才教育は有名で、ここ第二音楽学校も、小さい子供はとても優秀です。バイオリニストの諏訪内晶子さんが自身のエッセイでロシアの演奏メソッドについて述べていらっしゃいますが、これは本当に興味深いものであると同時に、実際目の当たりにして、環境もさることながら、伝統がいかに大切か、つくづく考えさせられました。
f0064017_21164137.jpg

さて、もうひとつの問題はピアノの椅子です。↑今回いろんなピアノを練習で触りましたが、いわゆるピアノ椅子を見たのは、コンサート本番の1度きりでした。それも決していい椅子ではなくて、横長の茶の木製で、座る部分だけクッションがついた素朴なものです。その時以外は全て、ただの椅子。高さの調整がきかないので、上に板を乗せて調整します。ゲネでさえ、この方法でした。思ってもいなかった事で本当にビックリ。日頃そんなに気にしないけど、椅子ってとても重要なんですよね。改めてここでも日本の恵まれた環境を有難く思いました。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 22:50 | Trackback | Comments(0)

旅の手記 「街の様子」

ペテルブルグの街は想像以上に美しいものでした。つい10数年前まで、西側諸国にとってココが謎に包まれた場所だった事を思うと本当にミステリアスに思えてきます。
建物のスケールは大国ならでは。そして表向きの規模の大きさとは逆に、中に入ってみると装飾を大量に施された立派で繊細な造り・・・、というのがほとんどで、外観と内装の違いが、どうやらこの国の建造物の特徴のようでした。
劇場、コンサートホール、大聖堂、宮殿、美術館。これらのものと市民とは深く結びついています。ほとんどが国立か公立なので、市民達は格安で通う事ができるのです。通訳のアナシタシアさんも幼少の頃からずいぶんあちこちに通ったそうです。
今回、観光は諦めていたのですが、練習がほとんど出来ないので気分を紛らわす為に、少しだけ出掛けました。
チャイコフスキーをはじめ、ロシア音楽やロシア文学の偉人達が眠る墓地は広大で、紅葉を終えたばかりの美しい風景を見ることができました。写真はドストエフスキーの墓地。
f0064017_22214081.jpg

ここに眠るのはドストエフスキーのほか、グリンカ、リムスキー・コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディン、チャイコフスキー、ルービンシュタインなど。ほか、バレエの有名な振付師や俳優など、サンクトペテルブルグゆかりのロシアの偉人達の名前がズラリと並びます。
ロシア最大級の美術館エルミタージュは、本当に大規模で、1点につき2分ずつ見てまわると、8年の歳月がかかるほどの展示数だそうです。中は完全に迷路でした。でも全てが美しく、来て良かったと心から思えるほど素晴らしい美術館でした。
それら1点1点の絵について完璧にレクチャーできるアナスタシアさんの勤勉には脱帽!
f0064017_21264815.jpg

本番の前夜に、マールイ劇場↓に出掛け、アドルフ・アダンのバレエ「海賊」を観劇しました。
f0064017_22245247.jpg

バレエのレヴェルの高さと、非常に教育された観衆達。この国では本当に演者と聴衆とが、それぞれお互いの役割の重要性を知っていて、聴衆の目は温かく好奇心に満ちており、良いものには惜しみなく拍手と歓声を送り、聴衆によって舞台人が育てられていくという事実をよく分かっている事を感じさせてくれます。劇場はドレスアップした人々でとても華やいでいます。就学前の子供でさえドレスアップして真っ直ぐ無言で舞台を見つめている様子は、この国が文化・歴史ともに大国である所以を示しているようでした。オーケストラピットに、今回共演した国立アカデミックオーケストラのコンサートミストレスの方がエキストラで入っていたのが可笑しかった!明日もよろしくね。
ところで、治安に関して出発前の怖い情報は、かなり大げさなものではあったのですが、車に関しては残念だけどいい印象は持てませんでした。まず運転がすっごく乱暴。4車線くらいあって車線変更もちっとも慎重じゃないし、埃が舞っていて視界も悪いし、いつ事故が起こっても不思議じゃない感じ。周りを見渡すと、わき見運転は当たり前。怖いよぉ~。この大胆さも大国ならでは、なのかしら。どうやら洗車という概念はないらしく、もともとの色の判別ができる車を見る事は一度も出来ませんでした・・・。日本人はキレイ好きなんだという事を実感しました。
街は本当に素晴らしく美しいので、なかなかこのギャップを受け入れられませんでした。もったいない!
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 22:32 | Trackback | Comments(0)
この日、サンクトペテルブルグは快晴で、この時期には珍しく朝日が照っていました。
ゲネプロを終えた後、いったんホテルに戻り、少しだけ昼寝をした後、調律がアップした時間を見計らって再び会場へ。
会場のベロセルスキー・ベロゼルスキー宮殿は、入り口の大きな扉を開けると、思わず感嘆の声をあげたくなるほど豪華な大階段があります。とても古い建物なので、音響はイマイチなのですが、伝統ある宮殿で演奏できたことは幸せでした。
ところが、入口で警備員のおじさんに止められ、説明しても決して中に入れてくれないのです。年配の人は英語を話さないので、私の話していることは全く理解していない様子でした。今日はアナスタシアさんもいないし、とにかく英語を話せる人をお願い!と必死で頼み、何十分も粘ってようやく分かってくれて中に入ると、とっくに調律はアップしていたので他のソリスト達と手分けしながら練習開始。
f0064017_2129785.jpg

例の怖そうなチェロの人が入ってきて、ラフマニノフについていろいろアドバイスしてくれました。「ラフマニノフは本当に難しい作曲家だけど、とてもファンタスティックに弾けているよ。君はとても速く弾けるから、その反面、緩急の差があって構成力が難しくなりがちだね。古典をもういちど勉強するといいよ。ラフマニノフは1回目より2回目、3回目、と序々に確実に良くなる筈だから、いろんなオーケストラとやるといいよ。」さらに、楽譜を具体的に指しながら「こことここは、ボクとのデュエットだから、お互いに楽しもうね」と言ってくれました。さらに、楽器倉庫に眠っていたアップライトピアノを本番ギリギリまで貸してくれたり、本当に親切でした。やっぱり人は見かけで判断しちゃあ、イケナイですよね。
控え室はとても質素な部屋で、ここで待機すると思うと気持ちが押しつぶされそうでした。
過去2回のオケ合わせのとき、とても無愛想だと思っていたオケメンバーが、この日はみんなフレンドリーで、舞台に上がった時、みんなが笑顔で包んでくれて守られている気持ちが何とも心地よく、力強かったです。途中、自分との戦いに負けそうになりましたが、何度もオケの力強いサポートに励まされ、無事最後まで弾き終える事ができました。
本番用のピアノはブリュートナーのセミコンで、高音の伸びも悪く、ホールの音響の悪さがいっそうそのマイナス要因を強調していて、必ずしもベストな環境とは言えませんでした。
そんなプレッシャーに負けそうになった時、助けてくれたのは、先にも述べた今回出会った人々、最初から最後までお世話になりっぱなしだった指揮者の守山先生、そして様々な出来事を一緒に乗り越えてすっかりお友達になった3人のソリスト達。音楽って一人じゃ無理なんですよね。人間が一人じゃ生きていけないように・・・。本当に感謝の気持ちで一杯です!
そして伝統ある会場で、ロシアのオーケストラとロシア音楽を共有し、ロシアの聴衆から歓声と拍手を頂いた時、本当にここまで来れて良かったなぁと思いました。こんなに貴重な経験を、これからの人生であとどれだけ経験できるのか分かりませんが、今回の事は大いにこれからの励みになると思います。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 22:17 | Trackback | Comments(0)
せっかくなので、ドイツに寄ってから帰ろうと思い、かつて父親が住んでいたミュンヘンに行く事にしました。
以前、ウィーンの親友を訪ねた時に、車で立ち寄っただけなので、市街地に行くのは初めてで、有名な新市庁舎も見ることが出来、ついでに名物の仕掛け時計の踊りも見ました。まっ、正直感動できる程のモノではなかったですが、建物そのものは素晴らしかったです。
f0064017_21321853.jpg

さすがヨーロッパの街で、大聖堂や教会が生活に根付いているのが分かります。圧倒的な存在感のそれらは、街の至るところで目にする事ができるので、いくつか入ってみました。
f0064017_2133883.jpg

フラウエン教会の塔は展望台になっていて、実際に登ることができるのですが、これは本当に絶景!今でもしっかり目に焼きついています。
f0064017_21335450.jpg

博物館や美術館もたくさんあるので一つくらいは行ってみようと、アルテ・ピナコテークに行きました。ピナコテークは、アルテ(old)とノイエ(new)に分かれていて、アルテはその名のとおりダ・ヴィンチやラファエロなど古典美術を展示しているのです。

ドイツの国鉄は定評高く、一度は乗ってみたかったので、オーストリアのザルツブルグに行くことにしました。ミュンヘンからザルツブルグは約1時間半で行ける程の距離なのです。
f0064017_21344242.jpg

コンサートも終わっていたので本当にのんびりした気持ちで列車に乗りましたが、のどかな景色で気分も癒されました。
f0064017_21354026.jpg

今年はモーツァルト・イヤー。ザルツブルグはやはり多くの観光客で賑わっていました。伝統を感じさせるこの街は本当に美しく、全てが歴史的で全てが文学的。
モーツァルトの生家、モーツァルト博物館、モーツァルトの家、モーツァルトの店、モーツァルト広場・・・全てがモーツァルトでした。
f0064017_22572238.jpg

そんな中で、モーツァルト関連でなく人気あるスポットが、ホーエン・ザルツブルグ城です。Festung Bahnというケーブルカーで急な城壁を登り辿り着くと、そこには絶景が広がっていました。一望したザルツブルグは、まるで神秘的なおとぎの街のように思えました。
f0064017_213846.jpg

ミュンヘンもザルツブルグも当然ドイツ語圏ですが、老若男女のほとんどが英語を話します。ロシア帰りなので、思わず英語が通じるっていいなぁ、と思ってしまいました。とは言ってもこっちはカタコトでドイツ人のほうがよっぽど流暢なんですけどね・・・。みんな親切で、道を聞いても何をお願いしても、笑顔で答えてくれます。これも国柄でしょうか。日本に帰ってきて重いトランクを転がしていても、なかなか道を譲ってくれなかったり通行を遮って嫌な表情されたりするのも・・・やっぱり国柄なんでしょうね・・・。
f0064017_2152445.jpg

日頃、日本の都会で忙しい生活を送っていると、忘れてしまいそうな事がたくさんあります。国内であっても海外であっても、時には環境を変えて、豊かな心を取り戻す為の努力が必要かも知れません。
今回、私は幸運にも音楽という手段でそれが出来ました。こんなに幸せな事はありません。そこで得た友情や経験。本当に貴重でした。
[PR]
by aubaden | 2006-10-30 22:15 | Trackback | Comments(0)
ロシアから無事、帰国です!!

長いようで短かったこの約1週間。貴重な経験あり、出会いあり、試練あり、とにかく楽しく有意義な旅となりました。

今朝8時半に着いたらすぐに移動して、演奏でした。コンサートは朝から既に始まっていて、到着後20分もたたないうちに演奏しました。これは5年前にも出演させて頂いた学園祭でのチャリティコンサートで、前回同様、オルガニストとしての出演でした。
このチャリティでは、今問題になっている地雷撲滅の為の募金が募られます。
地球上の命は、みな同じ価値の筈なのに、非常に軽視されている地域があるというのは、本当に悲しい事で、どうかそんな地域の子供達にも笑顔が戻りますように、という思いで続けられているコンサートです。

多少の旅の疲れはあったものの、心を込めて演奏できて、良かったです。友情出演してくれた大学時代の親友にも感謝!
[PR]
by aubaden | 2006-10-28 18:14 | Trackback | Comments(0)
練習の途中で、突然他のロシア音楽が聴きたくなり、(しかも何故かレコードで・・・)鑑賞しました。ヨーゼフ・クリップス指揮のLPもありましたがズービン・メータ指揮、ロサンゼルスフィルのものにしました。
音大を目指し始めた中高生時代から集めているCDはどうしても半分以上がピアノ関係のものですが、私は幼少時代、レコードに針を落として鑑賞を楽しむ相当に生意気なガキだったのです。今改めてLPのコレクションを見回すと、オーケストラのものが多いのに驚きます。それに何故かワーグナーのオペラが揃っている!本当に生意気でしたね…。
私はロシアもののシンフォニーが大好きです。今年メモリアルなショスタコーヴィチやチャイコフスキー、プロコフィエフ、ストラビンスキー…。
今日聴いたチャイコフスキー6番は美しいだけでなく、大胆で激しく力強く、優しくもあり、内面的な弱さや悲しみを吐露している一面もある最高傑作のひとつで、チャイコフスキー自身「今までの曲は好きではない。この曲だけを愛している」「作曲しながら幾度も激しく泣いた」と言っているくらいだから、かなりの肩入れようだったみたいです。傑作ばかりなんだから、そこまで言わなくても…とも思いますが、初演3日後に生水を飲んでコレラで死んでしまった事などを考えると、お気に入りの作品を作った後の自殺行為と考えられなくもないのです。彼自身、あまり先がないと考えていたらしく、人々は「自殺交響曲」と呼んだそうですから。でもこの「悲愴」という表題は、自身は「悲劇的交響曲」と名付けるつもりが弟の発案により「悲愴的」となったもので、チャイコフスキーの死とは無関係です。
メータの指揮がまた素晴らしく、作品特有の心奥の起伏をあますことなく聴かせてくれて、チャイコフスキーが作曲しながら激しく泣いた程の感動を味わわせてくれるのです。彼は私の大・大好きな亡き女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレのかつての共演者として私の中では株の高い指揮者なのです。
ラフマニノフを弾いていると、その規模の雄大さや和声の複雑さに驚きますが、チャイコフスキーをスタンダードとして捉えるならば、そうなるのも頷ける気がします。改めて、ロシア音楽の奥深さと伝統に脱帽の思いで、鑑賞を終えました。
明日は荷造りして、明後日にはいよいよ旅立ちます。
28日の朝、帰国した足で、箕面の聖母被昇天学院でのコンサートに向かいます!
そうそう、ロシアの生水、未だ良くないみたいです。要注意ですね!
[PR]
by aubaden | 2006-10-17 22:52 | Trackback | Comments(0)
指揮合わせも無事終わり、いよいよ準備も大詰めです。ラフマニノフの協奏曲2番はあまりにもメジャーで、あまりにも良い曲で、あまりにも憧れだった為に、どんなに詰めても詰めても、決して満足いかない気がします。そこはやはり名曲で、どんな料理にでも耐えうる内容だから・・・。こんな風にしても素敵だし、あんな表現も、などとついつい欲をだしてしまうものです。
結果的に素敵なら問題ないですが、思い入れが強ければ前後のバランスを悪くすることもあるだろうし、停滞したり突っ走ったり、という事もあり得るかも知れません。そこは客観的に判断できなきゃいけないし、思い入れは強いんだから冷静でもいられないし・・・。
何とか技術的難点は克服したっぽいので、渡露を前に音楽の事だけを考えられるというのはペースとしては望ましいです。この時期に入って練習しすぎると、ピークを終えて演奏、ということにもなりかねず、又、大曲だから腱鞘炎にも気を付けなければならないし・・・などと理由をつけては悠長に休んだりしています。緊張感の糸だけはプッツリと切れないように、あまりあれこれと他の仕事をしてしまわないように。精神のバランスがやはり一番難しい気がします。
あとは実際にロシアでオケと合わせてみて調整ですが、とにかく大音量でくるだろうなぁ~、と危惧したり。日本だとそこはソリストに優位にバランスとってくれるのでしょうが、それに対して物足りなさを感じた事もあるので、とにかく本場の空気を満喫しつつ、音楽漬けの日々を送れたらなぁ・・・と思っています♪
[PR]
by aubaden | 2006-10-13 21:56 | Trackback | Comments(0)